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高齢者が買い物に行けない原因と対処法|買い物代行サービスも紹介

高齢者が買い物に行けない原因と対処法|買い物代行サービスも紹介
お悩み

離れて住む親の足腰が弱ってきて、買い物が大変らしい……

お悩み

免許返納をしてくれたのはありがたいけど、買い物が不便になったみたいで困っている……

本記事では、上記のようにお悩みの方に向け、高齢者が買い物に行けなかったり難しいと感じたりする理由や対処法を解説します。

この記事でわかること
  • 高齢者が買い物に行けなかったり、行くのが難しいと感じたりする理由
  • 高齢者が買い物に行けなくなったときに生じるリスク
  • 高齢者が自分で買い物に行くときに確認しておきたいこと
  • 買い物に行くのが難しい高齢者が利用したいサービス

高齢になってくると、心身の衰えなどにより、買い物に行くことが難しくなる場合もあります。

親と離れて住んでいる場合、買い物の付き添いも難しく、何をしてあげたら良いのだろうと不安になる方も多いのではないでしょうか。

近年では、ネットスーパーや買い物代行サービスなど、買い物に行けない方のサービスが増えつつあります。

このようなサービスを上手に活用すれば、高齢になった方が買い物に行くことが難しくても、生活を続けられる可能性があります。

本記事では、高齢者が買い物に行けない理由やそこから生じるリスク、買い物をサポートする様々なサービスについて詳しく解説します。

目次

高齢者が買い物に行けない・難しいと感じる3つの理由

親が高齢になると、足腰が弱ってきて買い物に行くのが難しくなってくることがあります。高齢者が買い物に行けないと感じる主な理由は、以下の通りです。

  • 地方のスーパー・個人商店は年々減少している
  • 病気やケガ・老化により買い物に行くこと自体が難しい
  • 買い物した荷物を持ち帰るのが負担である

それぞれ詳しく解説していきます。

食料品販売業者は年々減少している

全国規模で見ると、スーパーマーケット等の数は微増傾向にあるのですが、細かく数値を見てみると、地方にあるスーパーや小売商店は年々減少傾向にあります。

たじみゆ

地方だと、近所の商店街が軒並み閉店してしまい、車で数十分かかる大型ショッピングモールしかなくなるなんてことも珍しくありません

私も両親も都内の郊外に住んでいますが、徒歩圏内にコンビニはあるものの、日々の買い物に利用できるスーパーは車で10分程度かかります。

高齢者にとって「店が近くにない」という物理的な距離の問題は非常に大きく、たとえ健康状態が良好であっても買い物の機会が減ってしまいます。

病気やケガ・老化により買い物に行くこと自体が難しい

加齢とともに足腰の筋力が衰えると、外出そのものに不安を感じるようになる高齢者も多くいます。

杖やシルバーカーを使っていても、歩道の段差や悪天候、混雑などが外出の障害になりますし、荷物の持ち帰りを考えると杖は不便だと感じることもあるでしょう。

たじみゆ

さらに、持病によって長時間の歩行が難しい方、視力が低下して看板や値札が見えにくくなった方もいます

このように体調面で不安があると、買い物が自然に遠のき、近所のコンビニで済ませてしまうことも珍しくありません。

また、認知症の初期症状として「買い物でお釣りの計算がうまくできない」「買うべきものを忘れてしまう」など、買い物中の判断が難しくなるケースもあります。

認知症の初期の段階では、本人も「最近何だかおかしい」「買い物で困ったらどうしよう」と不安感に恐れわれていることもあるため、トラブルを避けるために買い物自体を避けることも多々あります。

買い物した荷物を持ち帰るのが負担である

仮に高齢者が店まで行けたとしても、重たい買い物袋を両手に持って帰るのは、大きな負担です。

特に、ペットボトル飲料や米・調味料などは重く、体力のある若い人でも手が痛くなるほどです。

また、筋力の低下により「手を滑らせて落としてしまう」「持ち帰る途中で休憩が必要になる」など、予期せぬトラブルが発生しやすくなります。

転倒やひざ・腰の痛みを引き起こすリスクもあり、本人としては「また重いものを買って帰るのはつらいから、もう行かないでおこう」と考えるようになるのです。

高齢者が買い物に行けなくなったときに生じるリスク

高齢者が買い物に行くのが難しくなると、以下のようなリスクが発生するので注意しなければなりません。

  • 買い物途中で転倒・事故に遭うリスク
  • 外出頻度が減り心身共に衰えるリスク
  • 栄養が偏ることによる健康リスク

それぞれ詳しく解説していきます。

買い物途中で転倒・事故に遭うリスク

「買い物くらいなら大丈夫」「普段よく行く場所だから平気」と思っていても、高齢者にとっては予想外の事故リスクが潜んでいます。

歩道の段差に躓いたり、濡れた床で滑ったりといった小さなトラブルが、大きなケガにつながることもあるからです。

特に、骨粗しょう症や足腰の筋力低下がある高齢者は、転倒による骨折で寝たきりになるリスクが高いとされています。

たじみゆ

また、認知機能の低下がある方の場合、信号を見落としたり、道に迷ってしまったりといった事態も起こり得ます

外出頻度が減り心身共に衰えるリスク

買い物は、実は高齢者にとって貴重な「外出のきっかけ」でもあります。

近所のスーパーまで歩いたり、お店の人と軽く挨拶を交わしたりするだけでも、足腰の運動になり、社会的つながりを感じられるでしょう。

しかし、買い物が難しくなると、外出の機会そのものが激減し、いわゆる引きこもり状態に陥りやすくなります。

外出しなくなると、運動の機会が減ってしまい筋力やバランス感覚が低下し、さらに転倒リスクが増すという悪循環になる可能性もあるでしょう。

たじみゆ

また、人と話す機会が減ることで、認知症の進行やうつ症状のリスクも高まると指摘されています

栄養が偏ることによる健康リスク

高齢者が買い物に行けなくなると、冷蔵庫にあるもので済ませようとしたり、インスタント食品やレトルトばかりに頼ったりして、栄養バランスが崩れるケースが多く見られます。

特に、たんぱく質やビタミン類が不足しやすく、筋力低下や免疫力の低下、便秘などといった不調につながります。

また、買い物が難しいという理由から、食事の回数自体が減ってしまうこともあるので注意しなければなりません。

食事は単なる栄養補給の手段ではなく、「生活リズムを整える」「生きがいを感じる」ためにも重要な役割を果たします。

たじみゆ

好きな食材を選ぶ楽しみや、献立を考える刺激が失われると、心の元気も失われがちです

高齢者が自分で買い物に行くときに確認しておきたいこと

高齢者が買い物に行く場合、普段から行き慣れている場所であってもも、以下のようなことを子供と一緒に確認しておくと安心です。

  • 自宅からの店舗までの道のり・移動手段
  • 歩行補助具を活用できるか
  • 買い物当日の体調は良好か
  • 買い物当日の天候は良好か

それぞれ詳しく解説していきます。

自宅からの店舗までの道のり・移動手段

まず確認しておきたいのが、自宅から店舗までの「道のり」と「移動手段」です。

距離が短くても、途中に急な坂道や段差、信号の多い交差点があると高齢者にとっては大きな障害になります。

また、バスや電車を利用する場合も、乗り換えの有無や時刻表、交通系ICカードの扱いなどに不安がある方もいるので確認しておきましょう。

歩行補助具を活用できるか

足腰に不安がある高齢者にとって、買い物中の歩行は転倒のリスクと常に隣り合わせですので、歩行補助具の利用を検討しましょう。

杖はもちろん、荷物を収納できるシルバーカー(歩行車)や軽量のキャリーカートも選択肢となります。

たじみゆ

杖の場合、買い物した荷物を持って杖を扱えるかも確認しておきましょう

シルバーカーは腰をかけて休憩できるタイプもあり、長時間の移動が不安な方にはとても便利です。

ただし、歩道の幅や道路の傾斜によっては扱いにくい場合もあるため、自宅周辺で使いやすいタイプを事前に試しておくことが大切です。

買い物当日の体調は良好か

買い物までの道のりなどを確認するだけでなく、当日の体調チェックも重要です。

道のりに問題がないとしても、以下のようなケースでは買い物を延期した方が良いでしょう。

  • 前日によく眠れなかった
  • 少し風邪気味である
  • 足腰に痛みがある
たじみゆ

高齢者の場合、わずかな体調の変化が事故につながることがあるのでご注意ください

また、服用している薬の影響でふらつきや眠気が出ることもあるため、持病の薬の副作用についても事前に調べておきましょう。

買い物当日の天候は良好か

高齢者の買い物では、当日の天候もリスク要因のひとつとなります。

雨の日は道路が滑りやすくなりますし、晴れていても夏場は熱中症リスクがあるからです。

強風や突然の雷雨が予想される日には無理をせず、別の日に予定をずらすことをおすすめします。

たじみゆ

また、晴れていても紫外線対策や水分補給を忘れずに行いましょう

買い物に行くのが難しい高齢者が利用したいサービス

高齢になった親が1人で買い物に行くのが難しい場合には、以下のようなサービスを利用することも検討しましょう。

  • 移動販売車
  • 配送サービス・ネットスーパー
  • ネットショッピング
  • 買い物代行サービス
  • 宅食サービス

それぞれ詳しく解説していきます。

移動販売車

買い物難民が増加する中で注目されているのが「移動販売車」です。

移動販売車とは、スーパーマーケットや商店がトラックや軽自動車で地域を巡回し、商品を販売する仕組みであり、買い物に出かけにくい高齢者にとっては非常に心強い存在です。

たじみゆ

私の近所でも、昔ながらの小売商店が高齢者向けに移動販売を行っています

生鮮食品や日用品など、普段の買い物で必要とされる商品を直接自宅の近くで購入できるため、「重い荷物を持たなくて済む」「お店に行かなくても買える」といった利便性があります。

中には、顔なじみの販売員との会話を楽しみにしている高齢者も多く、買い物だけでなくちょっとした交流の場としても機能しています。

配送サービス・ネットスーパー

ネットスーパーは、スーパーマーケットの商品をオンライン上で注文し、自宅まで配送してもらえるサービスです。

近年は高齢者向けに電話注文に対応している事業者もあり、インターネットが苦手な方でも利用しやすくなっています。

家族が代理で注文し、配送先を実家に設定することもできるため、離れて暮らす親の買い物サポートにも役立つでしょう。

たじみゆ

私の親も免許返納したらネットスーパーに頼るとのことなので、子供たち3人で送料を負担する予定です

ネットショッピング

Amazonや楽天市場などのネットショッピングを活用すれば、食品から生活雑貨、医療用品まで幅広い商品を自宅で購入できます。

リピート購入や定期便サービスを利用すれば、注文の手間を減らすことも可能です。

たじみゆ

水やお茶、洗剤など重たい買い物は、ネットショッピングを頼ってしまうのもおすすめです

ただし、初めて利用する高齢者にとっては操作が難しく感じる場合もあるため、家族が一緒にアカウントを作成したり、注文方法を紙に書いて残したりといったサポートがあると安心です。

買い物代行サービス

近年は、地域密着型の買い物代行サービスも増えています。

買い物代行サービスとは、利用者の代わりにスタッフが指定された商品を買いに行き、届けてくれるサービスで、必要な商品を細かく指定できる点が特徴です。

民間サービスだけでなく、一部の自治体や社会福祉協議会が行っている場合もあるため、お住まいの地域のサポート体制を確認してみると良いでしょう。

宅食サービス

自炊が難しくなった高齢者は宅食サービスも選択肢のひとつです。

宅食サービスでは、調理済みの食事を定期的に自宅まで届けてくれるため、栄養バランスの取れた食事を手軽に摂ることができます。

たじみゆ

高齢者向けのやわらか食やカロリー・塩分調整食も用意されているため、健康管理もしやすくなるのがメリットです

また、宅配員が定期的に高齢者の自宅を訪ねることにより、定期的な安否確認も行えます。

たじみゆ

実家が遠く、なかなか普段の生活を見守れない場合、子供名義で宅食サービスを契約してみても良いかもしれません

買い物に行けない高齢者についてよくある質問

最期に、高齢者が買い物に行けないときによくある質問を回答と共に紹介していきます。

高齢者が買い物で困ることは何ですか?

高齢者が買い物で困ることは、大きく分けて3つあります。

  • 体力や移動手段の問題
  • 認知機能の低下
  • 心理的な不安
認知症になった親の買い物をやめさせたいのですがどうすればいいですか?

認知症のある親が「買い物に行くのが習慣だから」と1人で出かけようとすると、家族としては心配になります。

しかし、買い物は本人にとって「生活の一部」「自立の象徴」として大切な役割を担っている場合もあるため、無理に制限するとストレスや混乱につながることもあります。

そのため、米やお水など重たい買い物はネットスーパーを利用し、普段の買い物は自分で行ってもらうなどの工夫も大切です。

高齢者の買い物に付き添ってくれるサービスはありますか?

高齢者の買い物に付き添ってくれるサービスには、以下のようなものがあります。

  • 訪問介護サービス
  • 地域のボランティアによる買い物付き添い・代行
  • 民間の家事支援サービス

【まとめ】自治体・民間サービスを上手に活用していくことをおすすめします

高齢者が買い物に行けない理由は、体力や環境、心理的負担など様々なものがあります。

買い物に行くことが難しい状況を放置していると、転倒によるケガや栄養不足、社会的孤立といったリスクにもつながりかねません。

近年では、移動販売やネットスーパー、買い物代行、宅食サービスなど、多様な支援手段が用意されています。

無理に家族間で問題を解決しようと考えるのではなく、こういったサービスを上手に利用し、高齢者が買い物難民にならないようにしていきましょう。

このブログでは、高齢になった親の暮らしを見守る方法を解説しています。

たじみゆ

ここまで読んでいただき、ありがとうございました

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この記事を書いた人

両親は都内で2人暮らし(猫を飼っています)。
妹が結婚・引っ越したのを機に、親が本格的に「シニア世代」へと移行しつつあることを実感しました。
普段は、相続・終活・高齢者支援などをテーマに執筆するWebライター・コンテンツディレクターとして活動しています。
専門知識を持つ一方で、私自身も「見守りって何から始めたらいいの?」「老いていく親とどんな風に関わっていけばいいのかな?」と悩む日々です。
このブログでは、そんな等身大の目線で、見守りカメラやサービス、親とのコミュニケーションの工夫などを発信していきます。

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