高齢者向け宅食サービス・宅配弁当で安い・利用しやすいものまとめ

本記事では、上記のようにお悩みの方に向け、高齢者向け宅食サービスや宅配弁当の中で料金がお手頃なものを紹介します。

高齢になった親にとって、毎日の食事は健康を支える大切な要素です。

しかし、加齢に伴い、買い物や調理が負担になり、栄養が偏ってしまうことも少なくありません。

そんなときでも、宅食サービスや宅配弁当を利用すれば、栄養バランスの整った食事を毎日食べられます。

しかし、宅食サービスや宅配弁当は自炊よりも費用がかかるので、継続して利用できる価格帯のものを選ぶことが大切です。

本記事では、高齢者向け宅食サービスや宅配弁当の中で料金がお手頃なものを紹介します。

高齢者向けの安い・利用しやすい宅食サービス・宅配弁当

高齢者向けの宅食サービスや宅配弁当はいくつかありますが、特に安くて気軽に利用しやすいものは、以下の通りです。

それぞれ詳しく解説していきます。

ワタミの宅食ダイレクト

コスパの良さや費用面を重視したいのであれば、ワタミの宅食ダイレクトがおすすめです。

ワタミの宅食ダイレクトは都度購入だけでなく定期購入も可能であり、定期購入であれば毎回3～5%の割引が適用されます。

また、2025年10月時点では定期購入者向けに初回から3回目までの継続割が実施されており、以下の料金で購入可能です。

メニュー名	配達食数	3回目までの価格 （1食あたりの価格）
いつでも3菜	7食セット	3,021円 （432円） 1,002円割引
	10食セット	3,845円 （385円） 1,045円割引
いつでも5菜	7食セット	3,786円 （541円） 1,042円割引
	10食セット	4,833円 （484円） 1,097円割引

※いずれも送料は別
※14食セット、20食セットはお試し割が適用されません。

なお、継続割は3回以上の定期購入という回数縛りがあるのでご注意ください。

定期購入は解約手続きが大変だから都度購入したい場合には、初回限定向けのお試し割を試すのも良いでしょう。

メニュー名	配達食数	価格 （1食あたりの価格）
いつでも3菜	10食セット	3,900円 （390円） 990円割引
いつでも5菜	10食セット	4,880円 （488円） 1,050円割引

※いずれも送料は別

費用が安い分、栄養面や献立の数を心配される方もいるかもしれません。

ワタミの宅食ダイレクトは献立は管理栄養士監修で、栄養バランスがしっかり考えられています。

惣菜数も100を超えますし、自分でメニューを選べるコースも用意されているので、好きなものを好きなときに食べたい方にも適しています。

健康直球便

健康直球便は、カロリーや塩分、糖質、たんぱく質などを調整した制限食を提供している宅食サービスです。

コースごとの料金は、以下の通りです。

コース	10食セットの価格 （リピーター価格）
糖質・カロリー調整食	6,980円（6,480円）
カロリー・塩分調整食	5,780円（5,280円）
たんぱく・塩分調整食	6,780円（6,280円）
消化にやさしい食	6,780円（6,280円）
やわらか食	6,780円（6,280円）
ムース食	6,780円（6,280円）

健康直球便には、定期コースなどはなく必要なときに都度注文する形となります。

1食あたり528円からと自炊よりはかかりますが、制限食の献立や調理を考えると、コスパは良いといえます。

メディミール

メディミールは、持病がある方や栄養を調整・制限したメニューを食べたい高齢者の方に向いている宅食サービスです。

他の宅食サービスと異なり、以下のように制限食を提供している点が最大の特徴です。

メニュー	初回価格（7食セット）
カロリー制限食	4,880円
たんぱく質＆塩分制限食	4,880円
糖質制限食	4,880円
塩分制限食	4,880円
バランス健康食	4,280円

すべてのメニューは管理栄養士が監修していますし、問い合わせ対応もコールセンターやカスタマースタッフではなく管理栄養士が対応しています。

定期購入の場合は送料が無料になるので、継続的に利用しやすい点もメリットといえるでしょう。

セットは7食・14食・21食から選べるので、冷凍庫のスペースや外出頻度に合わせて配達食数やお届け頻度を設定可能です。

ウェルネスダイニング

ウェルネスダイニングは、高齢者の健康や生活スタイルに合わせて栄養バランスや制限内容（カロリー・塩分・糖質・たんぱく質）を細かく選べる宅食サービスです。

和・洋・中とメニューが充実しているだけでなく、噛む力や飲み込む力に配慮した「やわらか宅配食」まで用意されています。

2025年10月時点のメニューと価格は、以下の通りです。

メニュー	初回価格（7食セット）
たんぱく＆塩分調整気配り宅配食	5,508円
糖質＆カロリー制限気配り宅配食	5,238円
塩分制限気配り宅配食	5,184円
脂質制限気配り宅配食	6,372円
栄養バランス気配り宅配食	5,022円
ほどよくやわらか宅配食	5,508円
かなりやわらか宅配食	6,156円
ムースやわらか宅配食	6,156円

制限食や栄養バランスが整ったメニューを1食684円から利用できるので、健康に気を付けたい高齢者にもおすすめです。

定期購入は総量が無料になるのでお得ですが、都度注文も可能なので、必要なときに頼むスタイルでも問題ありません。

定期注文は7食や14食、21食を洗濯でき、休止やお届け変更も気軽にできます。

ミールズ

ミールズは、栄養バランスに優れた冷凍宅配弁当であり、健康を気遣う高齢者にもおすすめのサービスです。

50種類の主菜と100種類以上の副菜から、飽きずに続けられる多彩なメニューが用意されており、食事の時間を楽しみたい方にも向いています。

ミールズは都度購入はできず、購入方法は定期購入のみとなっています。

ただし、食数に応じて7食セットから28食セットまでがあり、初回購入時にはセット数に応じて割引が受けられます。

例えば、10食セットであれば1,000円の割引が適用され、1食あたり税込み699円で利用可能です。

配送はヤマト運輸を利用しているため、一人暮らしをしている高齢者でも安心して利用できるはずです。

高齢者向け宅食サービス・宅配弁当を選ぶ基準

高齢者向けの宅食サービスや宅配弁当を利用する際には、以下のような基準で業者やコースを選びましょう。

それぞれ詳しく解説していきます。

高齢者に適した栄養バランス・メニューか

高齢者向け宅食サービスを選ぶ上で、まず確認したいのが栄養バランスです。

高齢になると食欲が落ちたり、噛む力や飲み込む力が弱くなったりし、必要な栄養が不足しやすくなります。

一方で、代謝が落ちたり腎機能が低下したりするため、カロリーや塩分は若い世代の方より控える必要があるでしょう。

管理栄養士により栄養バランスやカロリー・糖質が調整された宅食サービスや宅配弁当を利用すれば、高齢者に必要な栄養素を過不足なく摂れるようになります。

継続して利用しやすいか

宅食サービスや宅配弁当は継続的に利用する方も多いため、費用や配達方法・頻度などを確認し、無理なく続けられるかも確認しておきましょう。

安さだけに注目してしまうと、回数制限がある定期コースを選ばなければならなかったり、メニューが少なく続けにくいサービスを選んでしまったりする恐れがあります。

価格設定はもちろん、配送の頻度や受け取り方法が高齢の親にとって負担にならないかどうか確認が必要です。

高齢者に特におすすめな宅食サービスや宅配弁当は、週に1回もしくは月に何度か冷凍弁当がまとめて届くスタイルです。

宅配弁当の味はおいしいか

宅食サービスや宅配弁当を利用する際には、メニューや味も確認しておきましょう。

とはいえ、こればっかりは高齢者が自分で食べてみないとわからないため、お試し割引などを利用して実際に購入してみることをおすすめします。

いくら栄養バランスが良くても、味が合わなければ続きませんし、メニューが少なければ飽きてしまいます。

高齢者は味覚が変わることもあるため、薄味でも出汁や素材の風味をしっかり感じられる工夫をしているサービスがおすすめです。

どのような保存状態で届くか

宅配弁当は冷蔵か冷凍かで使い勝手が大きく変わります。

結論から言うと、高齢者の場合は、賞味期限が長い冷凍で届くものがおすすめです。

冷凍弁当であれば長期保存できますし、自分が食べたいときに電子レンジで温めればすぐに食べられます。

高齢者が食べやすい食材・調理かどうか

高齢者が宅食サービスや宅配弁当を利用する際には、食材や調理の方法も確認しておきましょう。

高齢になると、硬い食材を噛みにくくなったり、飲み込みにくさを感じたりする方も増えます。

そのため、やわらかく調理されているものや、刻み食やムース食など嚥下に配慮したメニューが用意されているものを選ぶことが大変重要です。

下記の宅食サービスでは、高齢者向けにやわらか食やムース食を提供しています。

高齢者が宅食サービス・宅配弁当を利用するメリット

「宅食サービスや宅配弁当＝現役世代で忙しい方向け」と思われるかもしれませんが、実際には高齢者の利用もおすすめです。

高齢者が宅食サービスや宅配弁当を利用するメリットは、主に以下の通りです。

それぞれ詳しく解説していきます。

買い出し・調理の負担を軽減できる

宅食サービスや宅配弁当を利用すれば、高齢者の買い出しや調理の負担を減らせます。

高齢になると、スーパーまで歩いて行く体力が落ちたり、重い食材を持ち帰るのが難しくなったりすることもあり、買い出しだけでも非常に負担がかかります。

さらに、包丁や火を使う調理はケガや火災のリスクがあり、家族が離れて暮らしていると心配の種にもなるでしょう。

宅食サービスや宅配弁当を利用すれば、電子レンジで温めるだけで良くなります。

栄養が整った食事を摂れる

宅食サービスや宅配弁当を利用すれば、時短・手間がかからない上に栄養バランスが整った食事を摂れるようになります。

一人暮らしの高齢者に多いのが、食欲がないからお茶漬けやパンで済ませてしまうパターンです。

しかし、惣菜やパン、コンビニ弁当ばかりになってしまうと、どうしても栄養が偏り、低栄養やフレイルにつながる恐れがあります。

宅食サービスや宅配弁当は、管理栄養士がメニューを監修していることがほとんどであり、たんぱく質や食物繊維、ビタミン、ミネラルなどをバランスよく摂取できます。

さらに、業者によっては糖質制限や減塩など、健康状態や持病に合わせたコースを提供していることもあります。

親の見守りサービスも兼ねられる

宅食サービスや宅配弁当の中には、配達員が直接手渡しする形式を取っているものもあります。

その際、親の体調や様子を簡単に確認してくれるサービスもあり、遠方で暮らす家族にとっては心強いサポートとなるはずです。

宅配サービスを利用することで孤独感が紛れる

宅食サービスや宅配弁当を利用し、配達員と顔を合わせる機会が増えることで、孤独感が紛れる高齢者も多くいます。

家族と離れて一人で暮らしていると、人との関わりが減り、気持ちが塞ぎ込んでしまう方も少なくありません。

宅配サービスを利用すると、毎日あるいは定期的に配達員が訪れるため、人と会話する機会が自然に生まれます。

特に、一人暮らしの親にとっては、「誰かが来てくれる」という事実そのものが生活のリズムになり、気持ちの張り合いにもつながるでしょう。

高齢者が宅食サービス・宅配弁当を利用するデメリット

高齢者が宅食サービスや宅配弁当を利用するにあたり、費用がネックとなることは珍しくありません。

利用時には、以下のようなデメリットがあると理解しておきましょう。

それぞれ詳しく解説していきます。

費用が負担となる場合がある

宅食サービスは便利で栄養バランスの取れた食事を届けてくれますが、費用面での負担は高齢者にとって決して無視できません。

宅食サービスや宅配弁当は1食あたり500〜800円が相場で、毎日利用すると1ヶ月で15,000〜24,000円程度かかる計算です。

年金暮らしの高齢者にとっては、継続して利用することが難しい場合もあるでしょう。

また、弁当代以外に送料がかかったり定期購入の縛りがあったりすることもあり、思ったより高くついてしまうこともあります。

高齢の親が費用を負担に感じているのであれば、子供世代がプレゼントとして頼んであげるのも良いでしょう。

献立が限られている場合がある

宅食サービスは栄養バランスを重視しており、献立が似通う傾向があります。

特に、和食中心で煮物や焼き魚などが多く、洋食や中華のバリエーションを期待すると物足りなさを感じることもあります。

また、アレルギー対応や細かい嗜好に合わせるのは難しい場合が多く、「好みの味ではない」「飽きてしまった」と感じる方も少なくありません。

私の父の話ですが、偏食気味で、市販の惣菜やスーパーのお弁当を嫌がるときもあるほどです。

そのため、宅配弁当を利用するときには、できるだけメニューが豊富で父でも毎日違うものを食べられるところを探しました。

宅食サービスや宅配弁当を利用して「毎日メニューが同じ」「飽きてしまう」のは、本末転倒なので、利用時には献立の傾向や数を確認しておくことをおすすめします。

電話注文できるサービスは少ない

近年の宅食サービスや宅配弁当の中には、電話注文に対応しておらず、Web注文やアプリ注文のみのところもあります。

スマホやインターネットの操作に慣れていない高齢者は、注文自体が難しいと感じることもあるでしょう。

また、定期購入の注文は子供が代わりにしたとしたとしても、宅配数や頻度の変更の際に手間取ってしまう高齢者もいます。

置き配に対応していないサービスが多い

宅食サービスや宅配弁当の多くは、品質や鮮度管理上、置き配に対応していない場合もあります。

高齢者が一人暮らしをしている場合、外出や通院などにより配達時間に在宅していないケースもあるでしょう。

外出の多い高齢者が宅食サービスや宅配弁当を利用する場合は、1回あたりの配達食数を増やして配達頻度を減らすのも選択肢のひとつです。

高齢者が宅食サービスを利用するときによくある質問

最後に、高齢者が宅食サービスや宅配弁当を利用するときによくある質問を回答と共に紹介していきます。

高齢者の宅食サービス・宅配弁当でおすすめのものはどれですか？

高齢者向けの宅食サービスは数多くありますが、特におすすめのものは下記の通りです。

• 【ワタミの宅食ダイレクト】
• 健康直球便
• メディミール
• ウェルネスダイニング
• ミールズ

初回利用者向けのお試し割引を実施しているところもあるので、まずは気になったものを試してみるのが良いでしょう。

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宅食を1ヶ月利用するといくらくらいかかりますか？

宅食サービスの費用はサービスや利用頻度によって異なりますが、一般的な相場は1食あたり500〜800円程度です。

例えば、1日1食を30日間利用した場合、1ヶ月で15,000〜24,000円ほどになります。

週5日だけ利用するコースを選べば10,000円台に収まることもありますし、冷凍弁当をまとめ買いすると1食あたり400円台になる場合もあります。

宅食弁当を毎日利用することはできますか？

宅食サービスの多くは、毎日利用することが可能です。

冷蔵で日替わりのお弁当を届けてくれるサービスもありますが、冷凍弁当をまとめて届けてくれるタイプが好きなタイミングで食べられるので便利です。

ただし、毎日宅食を利用する場合は「味に飽きないかどうか」「費用が続けられるかどうか」といった点を考慮する必要があります。

【まとめ】初回の割引サービスを利用してみるのもおすすめですこれまで紹介してきた

宅食サービスや宅配弁当は料理や買い出しが負担になってきた高齢者の強い味方です。

しかし、年金暮らしの高齢者にとっては、宅食サービスや宅配弁当の費用を負担するのが難しいこともあるでしょう。

少しでも費用を抑えたいのであれば、お試し割引が用意されている宅食サービスや費用が抑えられているサービスを利用するのがおすすめです。

本記事で紹介したコスパが良く費用が抑えられている宅食サービスや宅配弁当は、以下の通りです。

また、高齢の親が自分のために宅食サービスの費用を払うことをためらっている場合には、子供や孫からのプレゼントとして費用を負担してあげるのも良いでしょう。