
父が亡くなった後、母が一人暮らしを始めて数年になります



このままで良いのかと思いつつ、実家は遠方にあり同居も難しい……
何かできることはありますか?
本記事では、上記のようにお悩みの方に向け、高齢の親が一人暮らしをしていて心配になることや対処法を解説します。
- 一人暮らしの親に対して心配しがちなこと
- 一人暮らしの親が心配なときにしたい7つの対策
- 親が高齢になり一人暮らしが難しくなってきたときの選択肢
高齢の親が一人暮らしをしていると、日々の暮らしぶりや健康状態が心配になる方も多いのではないでしょうか。
「何かあったらどうしよう」「今のまま一人で暮らせるのか」といった不安を抱えていても、自分たちの仕事や育児も忙しく具体的な対策まで講じられている方は少ないかもしれません。
本記事では、一人暮らしの高齢親を見守るためにしておきたいことや、高齢の親が一人暮らしをしていると起きやすい問題について解説します。
一人暮らしの高齢者は増え続けている
日本では高齢化が進む中で、一人暮らしの高齢者の数も年々増加しています。
総務省の調査によると、65歳以上の単身世帯は2020年時点で約700万世帯にのぼり、2040年には900万世帯を超える見通しとされています。
特に、実家が遠方にあり就職や進学などで子供が都市部に移り住んだ場合、配偶者が亡くなり一人暮らしとなってしまう高齢者も多いでしょう。



私の祖母も一人暮らしをしていましたし、夫の祖母も一人暮らしをしています
高齢の親が一人暮らしを続けることは、本人にとっては「自由」や「自立」を保てる一方、離れて暮らす家族にとっては心配の種でもあります。
日常の様子が見え辛いため、健康面や生活リズムの乱れ、孤立といったリスクにどう備えるかが重要です。
参考:一人暮らしの高齢者に対する見守り活動に関する調査|総務省
一人暮らしの親に対して心配しがちなこと
高齢の親が一人暮らしをしている際に、子供たちが心配することや問題となりやすいことは、主に以下の通りです。
- ケガや病気などになっていないか
- 薬の管理・服用を行えているか
- 偏った食生活になっていないか
- 一人で過ごしていて寂しくないか
- 認知症になっていないか
- 犯罪に巻き込まれていないか
- 火の始末をできているか
- ご近所トラブルなどが起きていないか
それぞれ詳しく解説していきます。
ケガや病気などになっていないか
多くの方が懸念するのが、転倒や突然の体調不良による事故です。
特に、高齢者は骨がもろくなっており、室内での転倒が寝たきり生活のきっかけになることも少なくありません。
また、心筋梗塞や脳梗塞などの発症リスクも高齢になるにつれて上がるので、自宅で倒れたまま誰にも気づかれずに時間が経過する孤独死のリスクもあります。



このようなリスクを減らすために、見守りカメラや見守りサービスの導入も検討しておくと安心です


薬の管理・服用を行えているか
年齢を重ねると慢性疾患も増え、日常的に薬を飲む必要がある方も多くいます。
しかし、一人暮らしをしていると飲み忘れや誤飲、服薬タイミングのズレが起こりやすく、結果として病状が重くなる恐れもあるので注意しなければなりません。
とはいえ、遠方で一人暮らしをしている親に対して、毎日子供が「今日は薬飲んだ?」と聞くこともあまり現実的ではありません。
一人暮らしをしている親が薬を飲んだか確認したいのであれば、服薬管理機能付きの見守り家電や、服薬時間に通知を送るスマート薬箱などを導入することをおすすめします。
取り入れることで、服薬ミスを減らすサポートが可能です。
偏った食生活になっていないか
高齢になると食欲が落ちたり、料理をする気力が湧かなくなったりして、食生活が乱れがちになります。
特に、配偶者が亡くなり一人暮らしになると、「自分だけのためにご飯を作るのが面倒くさい」「妻に料理を任せていたから、自分は全くできない」という方もいます。
コンビニやスーパーで惣菜や加工食品中心の生活になると、栄養状態が偏りやすくなるので注意しなければなりません。
特に、糖尿病や高血圧など慢性疾患をお持ちの方は、食生活の管理がより重要となります。
一人暮らしをしている親が料理を面倒に感じるようになった場合には、宅食サービスの利用もおすすめします。



宅食サービスであれば、スタッフがお弁当を届けてくれるので、安否確認も同時に行えます
一人で過ごしていて寂しくないか
配偶者が亡くなり一人暮らしがスタートすると、寂しく感じたり、生活に張り合いがなくなったと感じる方もいます。
また、誰とも話さずに過ごす時間が長いと、孤独感や無気力感が強まり、うつ症状を引き起こすこともありますし、認知機能も低下しやすくなるため注意しなければなりません。
子供たちが仕事や育児などで忙しく頻繁に帰省することが難しい場合でも、定期的にLINEやZoomなどでビデオ会話をするのがおすすめです。。
また、親自身も地域のサークル活動に参加してみるなど、ご近所同士の付き合いを深めることも意識しましょう。


認知症になっていないか
高齢の親と離れて暮らしていて特に心配になることが、認知症の初期症状にすぐ気付けなくなることです。
軽度認知障害(MCI)の段階では、日常会話では違和感がなくても、以下のようなサインが出始めます。
- 物忘れが激しくなる
- 同じ話を繰り返す
- 支払いのミスが増える
上記の状態は電話などでやり取りしているだけでは気付きにくいため、一人暮らしの高齢者だと発見されずに症状が進行してしまう恐れもあります。



認知症の症状が進行すると、徘徊や妄想、被害意識などが見られるようになり、日常生活に大きな支障が出てきます
離れて住む家族が認知症の初期症状に気付くには、以下のような細かな変化に敏感になることが重要です。
- 電話での会話が噛み合わなくなった
- 同じ話を何度もする
- 支払いに関するトラブルが増えた
とはいえ、電話だけでは気付けないことも多いので、見守りサービスの活用や親御さん自身が近隣住民と普段から関係を持っておくなども大切になってきます。
犯罪に巻き込まれていないか
一人暮らしの高齢者は詐欺や悪質商法の標的になりやすく、オレオレ詐欺や還付金詐欺、訪問販売トラブルなども後を絶ちません。
中には「何度も同じ業者に騙される」「使っていない高額な健康器具を購入していた」といったケースもあります。
一人暮らしの高齢者の場合、こういった詐欺被害の標的になったとき、離れて住む家族にすぐ相談できない場合もあります。
少しでも被害に遭わないようにするには、親子で小まめにコミュニケーションを取ることや、お金の使い方に変化がないかなどを気にしておく必要があるでしょう。



見守りカメラや防犯カメラを設置して、離れて住む子供たちも来訪者を確認できるようにしておくのもおすすめです
火の始末をできているか
高齢者による火災の原因で最も多いのが「コンロの消し忘れ」や「暖房器具の使い方ミス」です。
特に、親がガスコンロや石油ストーブを使用している場合、火の元の管理に不安を感じる方も多いでしょう。
認知症が進行していなくても、加齢によって注意力や判断力が低下し、「うっかり」が増えることは珍しくありません。
視力や聴力の衰えにより、火や煙に気づくのが遅れる可能性もあります。
対策の基本となるのは、火災報知器やガス自動遮断装置の設置です。



ガスコンロからIHコンロへの交換や、消し忘れ防止センサー付き家電の導入も検討しましょう
ご近所トラブルなどが起きていないか
親が高齢になると、ご近所との関係にも不安が生じることがあります。
例えば、以下のようなトラブルが起きる恐れもあります。
- 本人が無自覚な言動を周囲にしてしまう
- ゴミ出しの曜日を間違える
- 窓を開けて大きな音でテレビを見る
- 雑草を処理できず隣家にはみ出してしまう
本人に悪気がない行為でも、近隣住民のストレスになってしまい揉めてしまう可能性はゼロではありません。
難聴や軽度の認知症症状があらわれると、近隣住民とのコミュニケーションが上手くいかなくなり孤立してしまうこともあります。
このようなトラブルを避けるには、帰省時に親の様子を見るだけでなく、家や庭の様子を確認しておくことが大切です。
可能であれば、帰省時に近所へ挨拶をしておき、コミュニケーションを取れるようにしておくとさらに安心できるはずです。



私が住んでいるところも一人暮らしの高齢者が多いため、帰省の挨拶をうけることもあります
やはり挨拶をもらうと「ここの息子さんはこんな人なんだな」「一人で寂しいだろうし、気にかけてあげよう」と考えるようになります。
ご近所トラブルは相手の受け取り方や日々の関係性も大きな影響を及ぼすので、私も帰省したらご近所に挨拶しなければならないと感じました。
一人暮らしの親が心配なときにしたい7つの対策
一人暮らしの親の暮らしが心配な場合、親が元気なうちから対策を進めておくと良いでしょう。
具体的には、以下のような対策をしておくと安心して暮らしやすくなるはずです。
- 親の暮らし・老後に関する希望を聞く
- 電話やメール・SNSで連絡をする
- バリアフリー化など実家の環境を整える
- 帰省時にご近所さんともつながっておく
- 見守りサービスを利用する
- 見守りカメラを設置する
- 家事代行や食事宅配サービスを利用する
それぞれ詳しく解説していきます。
親の暮らし・老後に関する希望を聞く
まずは、親が一人暮らしを続けたいのか、続けるにしてもいつまで続けたいのかを確認しておきましょう。
子供が勝手に「親も寂しいだろう」と思って同居の準備を進めても親が望んでいない可能性もありますし、暮らしに不便を抱えていても親が遠慮して子供に伝えない可能性もあるからです。
親の老後についてなかなか話すことが難しい場合には、世間話といった風に「生活で困っていることない?」「最近、何か変わったことはあった?」と聞いてみるのもおすすめです。
私の父の話になりますが、一人暮らしをしていた私の祖母(父から見て義母)へのちょっとしたサポートが上手かったなと感じています。
- 自分の趣味のついでに義実家に一人で帰省する
- 一人暮らしをしていた祖母と一緒にホームセンターに行き重いものを買う
- 祖母が引っ越してきて敷地内同居になってからも、祖母にお土産を買って立ち寄る



自分が結婚し、義実家付き合いを始めてみると、父のようには中々できないなと思います
電話やメール・SNSで連絡をする
離れて住んでいて頻繁に帰省することが難しい場合でも、電話やメール、SNSなどで定期的に連絡をすると良いでしょう。



親の無事を確認できるだけでなく、親の心の安定にもつながるはずです
高齢になると外出機会が減り、孤立しやすくなる方もいます。
少しでもコミュニケーションの機会を増やすために、定期的にやり取りすると良いでしょう。
最近の高齢者はスマホを問題なく使える方も多いため、LINEなどでビデオ通話をするのもおすすめです。
スマホでは画面が小さいのであれば、Zoom用として安価なタブレットをプレゼントしてあげるのも良いでしょう。
バリアフリー化など実家の環境を整える
転倒などを防ぐために、親が一人暮らしを続けるのであれば、実家をバリアフリー化しておくと安心です。
具体的には以下のような対策が有効です。
- 段差をなくす、またはスロープを設置する
- トイレや風呂場、廊下に手すりをつける
- 室内の照明を明るくする
- カーペットやコードなどのつまずき要因を取り除く
- センサー付きライトや自動点灯式の玄関灯を設置する



冬場のヒートショック対策として、浴室暖房や脱衣所の暖房設置も検討しておきましょう。
リフォーム費用がもったいないと親が嫌がる場合には、自治体の高齢者住宅改修補助制度などを活用できないか調べてみることをおすすめします。
帰省時にご近所さんともつながっておく
子供たちが帰省したときに、ご近所さんと挨拶しつながりを持っておくのもおすすめです。
何かあったときに最初に異変に気づくのは、ご近所の方であることも珍しくないからです。



日常的に顔を合わせるご近所さんと良好な関係を築いておけば、万が一のときに助けになってもらえることもあるでしょう
帰省時には、できるだけご近所の方にもあいさつをし、顔を覚えてもらいましょう。
実家であり、子供のときは顔を合わせていたご近所さんも代替わりしている可能性もありますし、子供のときの印象が強く気付いてもらえない可能性もあるからです。
「○○の娘(息子)です。実家のこと、何かあれば連絡してください」と伝えておけば、親に何かあった際に連絡が来やすくなります。
見守りサービスを利用する
高齢の親が一人暮らしを続ける上で、安否確認や緊急時の対応に不安を感じる場合には、民間の見守りサービスを導入するのも有効な手段です。
見守りサービスにはさまざまな種類があり、親の状態や住まいの状況に合わせて選べます。
- 電話連絡によって安否を確認するタイプ
- センターを設置し安否を確認するタイプ
- 定期的に職員が訪問してくれるタイプ
サービス内容にもよりますが、月額1,000〜5,000円程度から利用できるものもあるため、親に負担をかけずに見守り体制を整えられます。
見守りカメラを設置する
リアルタイムに親の様子を確認したい場合には、見守りカメラの設置が有効です。
リビングや玄関など、生活の中心となる場所に設置しておけば、スマホを通じていつでも映像を確認できます。



離れて住む子供も映像を確認し、親の様子を見ることができます
多くの見守りカメラは、音声通話機能や動体検知機能などを搭載しており、単なる映像確認にとどまらず、多角的な見守りが可能です。
例えば、通話機能がある見守りカメラであれば、まるで電話をかけるように声をかけられます。
スマホや携帯を持ち歩く習慣がなく、電話がつながりにくい親であっても連絡を取りやすくなるでしょう。
ただし、見守りカメラの設置は「プライバシーが侵害されているようだ」と嫌がる方も中にはいます。
親が嫌がる場合、無理やり設置するのではなく、「監視ではなく安心したいから」「離れて住む私たちのために設置してほしい」と説明することが大切です。




家事代行や食事宅配サービスを利用する
高齢になると、日々の買い物や家事が負担となってくることもあります。
料理や食料品の買い物が負担になり、親の食事がコンビニやスーパーの惣菜ばかりになってしまうときには、宅食サービスを利用するのもおすすめです。
高齢者向けの宅食サービスは年々増えつつあり、食材や栄養素も高齢者向けとなっていたり、とろみがついた料理を届けてもらえたりする場合もあります。



市販のお弁当で食べられるものが少なくなってきた場合やメニューが偏りがちな場合に、利用してみるのがおすすめです
また、宅食サービスを利用すると定期的に職員がお弁当を配達してくれるので、孤独死や急病・ケガなどに気付きやすくなる点もメリットです。
他には、エアコン掃除や細かい水回りの掃除、庭の草取りなど高齢になった親が行いにくい家事は、家事代行サービスを利用してみることも検討しましょう。



誕生日プレゼントや母の日・父の日のプレゼントに代行サービスを依頼するのもおすすめです!
親が高齢になり一人暮らしが難しくなってきたときの選択肢
高齢の親が一人暮らしを続ける中で、次第に「このまま一人で暮らすのは難しいかもしれない」と感じる場面も増えてくるでしょう。
例えば、転倒や入院がきっかけとなることもあれば、認知機能の低下や日常生活の中での不安が積み重なることもあります。
このように一人暮らしが難しくなってきたときに考えられる選択肢は、主に以下の通りです。
- 子供と同居する
- 引っ越して子供の近くに住む
- 施設に入所する
それぞれ詳しく解説していきます。
子供と同居する
最も身近で現実的な選択肢のひとつといえるのが、子供との同居です。



子供の家に親を迎え入れれば、日常的なサポートをしやすくなりますし、親の安全も確認しやすくなります
同居することで、体調の変化にいち早く気づけるため、介護が必要になった場合にも柔軟に対応しやすくなるでしょう。
ただし、子供世帯との同居には、物理的・精神的な負担が伴うのも事実です。
そもそも、子供世帯の家が二世帯住宅に対応していない場合、部屋が足りなかったり、互いの生活リズムが合わなかったりすることもあるでしょう。
また、親が高齢になり介護が必要になった場合、同居家族だけで介護をしようとすると家族みんなの生活が破綻してしまう恐れもあります。
同居を選ぶ場合は、ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談し、訪問介護やデイサービスなどの公的支援を活用することも視野に入れ、無理のない体制を整えることが重要です。
引っ越して子供の近くに住む
完全な同居には抵抗があるものの、親の様子をすぐに見に行けるようにしたい場合には、実家を手放し子供の近くに引っ越してくることも検討しましょう。
近居のメリットは、互いの生活を尊重しながらも、必要なときにはすぐ駆けつけられる距離感を保てる点です。
買い物の付き添いや通院サポートなど、定期的なフォローがしやすくなりますし、万一の際も迅速に対応できるでしょう。
一方で、子供の近くに親が引っ越してくる場合、親の生活環境はがらりと変わりますし、実家を手放すのに抵抗感を持つ可能性もあります。



また、認知症の症状が進行した場合や寝たきり生活になった場合、どのように生活をしていくのかを考えておく必要もあります
施設に入所する
自宅での生活が難しくなった場合、介護施設への入所を検討することもあるでしょう。
高齢者向け施設にはさまざまな種類があり、介護度や費用、生活スタイルに応じて、以下のような選択肢が考えられます。
介護付き有料老人ホーム | ・介護が必要な方でも安心して暮らせる ・費用はやや高め |
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サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) | ・比較的自立した方向け ・安否確認や生活支援も受けられる ・他の施設と比較して自由度が高い |
特別養護老人ホーム(特養) | ・要介護3以上で入所可 ・費用は抑えられるが、入所までに時間がかかる場合もある |
グループホーム | ・認知症の高齢者が共同生活を送る施設 ・家庭的な雰囲気が特徴 |
施設入所の最大の利点は、24時間体制でのケアが受けられることです。



家族の負担も軽減されますし、専門知識や経験を持つ介護スタッフに安心して親を任せられます
一方で、住み慣れた地域を離れることへの不安や、施設の雰囲気に馴染めないというケースもあるため、嫌がる高齢者もいるかもしれません。
また、希望施設に空きがない場合や入所費用がネックとなる場合もあるため、複数の施設の見学をしておき費用やサービス内容などを比較検討することをおすすめします。
高齢親の一人暮らしについてよくある質問
最後に、高齢になった親の一人暮らしについて、よくある質問を回答と共に紹介していきます。
- 高齢者が一人暮らしすることは危険ですか?
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「高齢者の一人暮らし=危険」というイメージを持つ方も多いですが、実際にはどのような環境・支援体制で暮らしているかによって安全性は大きく変わります。
認知機能がしっかりしている高齢者が一人暮らしをする場合や、見守り体制を整えている場合には、必ずしも高齢者の一人暮らしが危険というわけではありません。
- 高齢の親が一人暮らしをするのは何歳くらいまでが限界ですか?
-
「何歳までなら一人暮らしが可能か」という問いには、明確な答えがありません。
年齢以上に大切なのは、身体機能・認知機能・生活能力の3つのバランスです。
具体的には、以下のタイミングで一人暮らし以外の選択肢を検討するのが良いでしょう。
- 食事・掃除・買い物などの生活行為に支障がある
- 薬の管理や通院ができなくなってきた
- 転倒やケガが増えてきた
- 認知機能の低下が見られる(同じ話を繰り返す、物忘れが頻繁)
- 高齢の親に会う頻度はどれくらいですか?
-
親の健康状態や距離、仕事や家庭の事情によって頻度は異なりますが、月に1回以上の接触(訪問またはビデオ通話など)を意識している家庭が多いようです。
特に、一人暮らしをしている高齢者の場合、異変に早く気づくためにも、定期的な見守り・コミュニケーションはとても重要です。
- 高齢の親が一人暮らしだとかわいそうですか?
-
「親が一人でいるのは寂しそうで、かわいそう」と感じるのは自然な感情ですが、それは必ずしも本人の本音とは限りません。
高齢者の中には「自分の生活スタイルを守りたい」「子どもに迷惑をかけたくない」といった気持ちから、一人暮らしを選んでいる方も多くいるからです。
いきなり入所・同居を考えずできることから対策していきましょう
高齢の親の一人暮らしには、見守り体制や住環境の整備、家族とのコミュニケーションなど、多角的な面からサポートしていくことが大切です。
「転倒や病気が心配」「詐欺に巻き込まれないか」など不安がある場合には、親の基部を確認した上で親が安心して暮らせる仕組みを作っていきましょう。
年齢を重ね、一人暮らしが難しくなってきたときには、子供と同居するのか、近居に引っ越してくるのかなども検討していく必要があります。
本ブログでは、高齢になった親が安心して暮らしていけるための見守りカメラ・サービスに関する情報を発信しています。



ここまで読んでいただき、ありがとうございました
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